秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
受付を済ませ部屋に入る。

「さっ!美恵子歌って」

私は美恵子に歌の本とリモコンを渡した。



「先に歌って!」

美恵子は私に歌の本とリモコンを返してくる。



…いつも先に歌うくせに。

そう思いながらも恋する乙女になった美恵子が可愛く見えてくる。




光城の方を見るとマイク片手に本体の機械をいじりまくっていた。



「…何してんの?」


「ん?エコーとかの調節…」



光城は『あー』とか『おー』とか言いながら微妙に調節していく。




……めんどくせっ!
鍋奉行みたいなモン?


「ゴメンね!こいつ歌になると真剣になるんだよ」


井戸君は申し訳なさそうに私達に言った。




「よし!お前歌えよ」


調節を完了した光城は私を指差した。



「私?」


「うん」



…なんで?私?

ってか何で仕切ってんの?


私は仕方なくJEWELで1番好きな曲を入れた。



美恵子はちんぷんかんぷんな顔で画面を見ている。



光城と井戸君は意外にリズムに乗っていたので少しホッとした。






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