秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
絶対おかしい!

何であんなに我慢してんだよ…。



とんでもない病気だったらどうすんだよ!



「光城!」


「隆起!…と空」


廊下から隆起と空が俺を呼んでいる。


「さっき姫が顔色悪そうにトイレに走ってったぞ?」

俺の腕を強引に掴むと耳打ちをした。



「トイレ?やぱ腹が悪いんか?」



「…。ちょっと来い!」



美優の事が心配だったけど、ただならぬ雰囲気に仕方なく言う事を聞く事にした。








…音楽室。



「あれは多分悪阻だよ」


空が珍しく真剣な顔で俺に言う。



「つわり…?」



どんな病気なんだよ!?
大丈夫なのか???



俺の頭の中は、あっという間に「つわり」という3文字に支配されてしまった。


「分かんねぇの?」


隆起にため息をつかれ、少し苛立ちを覚えた。



「分かんねぇよ!何だよ?」



隆起と空が顔を見合わせてから空が口を開いた。



「妊娠だよ」



…ニ・ン・シ・ン?


にんしん…。


妊娠!?














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