秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「どうしたの?」

我に返った美恵子が私の異変に気付き声をかけてくれた。


「だっ大丈夫…」

私は顔から手を離さないまま返事をする。



かっ…顔が絶対赤いよ…。恥ずかしく死にそう…。

しかも結婚したいとか言っちゃったし…。

ホント無いわぁ…。




「…って事で撮影ヨロシク」


光城が私に言っている顔が見えないけど…どんな顔をしているのか何となく分かっていた。


絶対ドヤ顔だ!









異様な雰囲気の中、時間が来てお店を出た。



「外暗いね…送って行くよ」


井戸君に言われて美恵子は嬉しそう。



「じゃあ、また明日ね!」

美恵子と井戸君と別れて光城と二人きりになってしまった。



「送ってって欲しい?」



何その言い方!
井戸君みたいに率先して言ってよ。



「良いよ」


「良くない」


光城は私の手を掴んで歩き出した。



勝手過ぎる…。

でも…嫌じゃないのは何でだろう…。



私は光城に手を引かれながらドキドキしていた。






.
< 16 / 331 >

この作品をシェア

pagetop