秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
もう…人が寂しい思いしてんのに、美恵子ってば「光城光城」って!


光城中毒になっちゃうよ!
ってもう、なってるか…。

私は仕方なく立ち上がり美恵子に手を引かれて教室へ戻って行った。









あれから光城は、また名古屋まで迎えに来たマネージャーさんと、東京に引き返して仕事や、レコーディングで忙しく過ごしているみたい。


きっと、失踪して社長が仕事を増やしたんだろう。


だから私は全く会えてもいないし、連絡も取っていない。


今は何もしない方が良いのかも…。







「今日って、美優の初ドラマ出演の日じゃない?」


教室に入るなり、美恵子に聞かれ少し焦る。


「まっ…まぁね…」


「9時からだよね?どんな役なの?」


「犯人役だよ。女子高生で彼氏を殺しちゃうの」


「えぇ!怖いし!」


私は自分が犯人役だなんて思いもしなかった。

チョイ役だと思っていたから楽勝だと意気込んでいたのに…超シリアスじゃん!

小林さんの嘘つき!


光城、ドラマ見るかな?
忙しいから見ないよね?

ってか、絶対見ないでぇぇ!!!!



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