秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「…私、誰だか分かるかしら?」



「…はい」


この声は、JEWELの事務所の社長だ。



「ごめんなさいね。あなたのマネージャーさんに、番号教えて貰ったの」



「あの、何の用ですか?」

相手がこの場に居ないのに、話しているだけでも何とも言えないドヨンとした気分になる。


「今から会えないかしら?」



「…いっ…今からですか?」



「えぇ。今名古屋にいるのよ」



HIKARUの事で、社長がワザワザ??

そんなに私達の関係が目障りなの??



何だか寂しい…。




「分かりました」



私は社長と待ち合わせ場所を決めて電話を切ると、急いで出掛ける準備をする。



リビングに出ると、早番で寝ているはずの母親がダイニングテーブルの椅子に座っていた。



「美優、大事な話しがあるの…」



気まずそうな母親の顔を一瞬伺うが、今はそれどころでは無いので「また明日聞くから!」と言って家を出た。









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