秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択！？〜

「…ヤバイ！遅刻っ…」

私は今、超走ってます。



昨日撮影が終わってからスタッフの皆と盛り上がって夜中まで御飯食べてたせいで寝坊してしまった…。



光城に何度も電話で起こされたけど、完璧に起きれなかったぁ。



私は下駄箱で靴から上履きに履き替え、階段を上がって三年の教室の前の廊下を一目散に駆け出した。




「おい！廊下、走るな！」


後ろから図太い声が聞こえる。



ホームルームの始まる直前のせいか、廊下には誰一人いない。


皆、教室の窓から何事かの様に身を乗り出して廊下を見る。



…恥ずかしい…。



私は「誰だよ？」と疑問を思いながら、声をした方へと振り返った。



「…またお前か！」


「…こっちの台詞だよ…」

私に対してかなり厳しい、このオッチャンは重たい体をノシノシと音がする様な歩き方でこちらに向かってくる。



「なんか言ったか？」


私より少し背の高い先生は頭をポリポリ掻いて何か言い足そうな顔を見せた。



「…？」


私が首を捻っていると、「あっ」と言う小さな声を出し、私の後の方に目線をずらした。










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