秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「何ですか?」

私が尋ねると先生が「お前2組か?」と聞いてきた。

「うん、そうだけど…」


「今、2組の教室に吉岡先生が入ってったぞ?」


「最悪!安藤が呼び止めたせいで遅刻になっちゃったじゃん!」


「あっ…悪い悪い…」


ん?
何か今謝られた気が…。

気のせい?



気持ち悪いから早く教室行こう。




私は体を半回転させ、教室に早歩きで向かった。





「おっ!鮎川、安藤先生に捕まって遅れたな」


担任の吉岡が出席簿を開ながら教壇に立ち、苦笑いした。


「本当、困った教師だよ…」


「…今日はサービスでセーフにしてやる!明日からは気をつけろよ?」


私を見兼ねて吉岡は遅刻を免除してくれた。


「本当に?ありがとう!」

お礼を言って席に着く。
隣の赤坂君に「やったな」と言われて愛想笑いをする。


吉岡は安藤と違って、かなり優しい。

飴と鞭だね。



でもさっきの安藤は少し様子がおかしかった気がする。

いつもなら「人のせいにするな!」とか言わない?


なのに謝っちゃって…。
調子狂う…。










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