秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択！？〜

「…何してるんですか？」

「…いや、困ったな。柴田も一緒とは…」


「二人は付き合っているのよ」



「知ってるよ。有名なんだから…」



私の質問に答えず、お母さんと安藤は親しい間柄の様に話している。



まさか…

まさか……

この微笑ましい感じは…

もしや…




「ねぇ、もしかして……」

「えぇ、今お付き合いしているの」



「ポッ」という効果音が付いたようにお母さんの顔が赤くなる。




「まじかよ…」


少しの間があってから光城が私より先に呟く。

後からゴクリと生唾を飲む音が聞こえた。



光城が驚くのも無理は無い。



お母さんの彼氏が安藤だなんてっっ！！





「ごめんなさいね…今日信宏さんが来る事知らせなくて…」



お母さんの口から初めて安藤の下の名前を知らされた。



信宏っていうんだ…。




「今日の朝、廊下で呼び止めた時、家に行く事を言おうか迷ったが生徒が何人かこっちを見ていたから止めといたんだ」



お母さんを見ながら安藤が言う。





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