秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択！？〜

「美優さん、お願いします」



楽屋に若いADさんが私を呼ぶと、すぐにドアを閉めて出て行った。



「はぁ、テレビ番組とか苦手…」


肩をガックリ落として何度も読み直した台本を眺めた。



「…そんな事言ってたら、この先やって行けないわよ」


小林さんは私の背中を気合いを注入する様にバシっと叩き、楽屋から出て行く。


私は鏡を見つめて最終チェックを済まし、小林さんの後を追った。



私が上京てから１ヶ月が過ぎようとしていた。


東京に来てからは小林さんが常に移動中もそばにいてくれるから私にとって、かなり心強い。


新しい学校にも慣れて沢山新しい友達も増えた。


普通の学校と違い、校風が自由なだけあって、おしゃれな子が多いから凄く刺激になっている。



私はこの場所で頑張るんだ！



と、前室で一人意気込んでいると後ろから誰かに声をかけられる。




「美優ﾁｬﾝだよね？」



ビックリして振り向くと、イケメン俳優の永山シュウが立っていた。



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