秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
確か親父さんがいない家庭に育ったんだっけ?

モデルの仕事もお金の為に始めたって聞いた気がする。


こいつはまだ17歳なのに知らなくて良い苦労を全部知っているんだ…。


俺には一生分かれない苦労か……。



「お水取ってぇ?」


「はいよ」


俺は近くにあるグラスを取り美優に渡した。



何か告白どころじゃなくなったな…。
まぁいいや…美優も忘れてるっぽいし、振られたら当分立ち直れ無いし…。

正司みたいに鉄の心になりてぇな。




俺は会計を済ませる為に立ち上がろうとした。


「ねぇ!光城くぅん」


はっ?何?今の声…。


俺は座っている美優を見た。



「お前酒飲んだ?」


「…知らなぁい!」


美優に渡した空いたグラスの匂いを嗅ぐ。



「……しまった…。焼酎のロック渡しちまった…」



ヘラヘラ笑っている美優を支えながら店を出てタクシーに乗りホテルに向かった。















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