秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択！？〜

鈍感な空を外に引っ張り出してスタジオから１番近くの喫茶店に入った。



「…なぁに？二人とも。飲み物なら自販機があったのに…」


「男の天然は厄介だ」


ウエイトレスに案内され、窓際のテーブルに着いた。


「あのな、あの二人様子変だっただろ？美恵子ﾁｬﾝも何か言いたそうな顔だったし…だから気を効かせて二人きりにさせたんだろが」


隆起がしきりに説明すると空は、「へぇ〜、そうなんだ」と興味のなさそうな返事をした。




飲み物を頼み、ボーっとして窓の外を見ていたらとスタジオのあるビルから、美恵子が出て来た。



「あっ！美恵子じゃね？」

「本当だ！しかも…泣いてる？」



道路を挟んだ向かい側の喫茶店から見ているから良く分からないけれど、何となく表情が暗い。



「…呼べば？」


メロンソーダを飲んでいる空に言われ、店から出てまだビルの近くにいる美恵子に向かって手を振る。



「美恵子〜！」


俺の呼びかけに気づき振り向いた美恵子の頬は確かに濡れていたーー…。





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