秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜





「他に好きな人が出来た!?」



美恵子の話しによると、最近春の態度が冷たくなり、電話もメールも拒否られ、いてもたってもいられなくなり、前に美優と遊びに来た事のあるスタジオに来てしまったと言う。




春に限ってそんな事…。


俺は信じられなかった。
JEWELのメンバーの中で1番昔から純粋だったから。


空も隆起も俺と同意見の様子。




「…何かの間違いじゃ…」


「だったら良いんだけどね……」



目を真っ赤に腫らせた美恵子は春のいるスタジオを愛おしそうな顔でずっと見ていた…。









「春!どお?調子は」


皆を帰らせ、俺は一人で春の元に戻った。



「あぁ、これ見て」


差し出された紙を見る。



「…歌詞、もう出来たん?」



「結構良いっしょ?今回かなりサビ高いかもしれない」



春は、歌詞を完成させてから曲作りを始めるタイプらしい。



俺は出来の良い歌詞を目で通し、何気なく聞く。




「美恵子、泣いてたぞ?」


「………そう」


小さな返事をして、機材に向かい合う。






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