秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
腑に落ちない私は、会議机に肘を付き溜息をつく。



「なぁに?考え事?」


後ろから声をかけて来たのは、事務所の先輩でとても人気のある女優さん。


名前は長谷川優子。

背が高くて、スレンダー美人。



「いやっ!あのー…」


焦って永山シュウを見て助けを求めるも、俯きながら目を綴じていて 私の視線に気付いてくれない。



「なぁに?」


興味津々な悪戯っぽい表情に、女の私でもうっとりしてしまう。



「えっと、髪の毛!そう、髪の色暗くするのが勇気いるんですよぉ」


「あぁ!役柄的に今の色は合わないもんねぇ!」


納得してくれた様子の優子さんは、パイプ椅子を私に向けて引き、そのまま座った。



「そうなんですよ…真っ黒では無いらしいんですけど…黒染めなんて中2以来ですよ」



私の発言に優子さんは上品に大笑いした。



「今の色、凄いもんね!」

私の髪を手に取り、じっくり見つめる。




至近距離になった優子さんの肌を見て思わず『綺麗だなぁ』と心の中で呟いてみたりする。



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