秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択！？〜

「痛み過ぎですよねぇ…」

「枝毛いっぱい…」


「マジっすか？」


「嘘、嘘！からかってみただけぇ」



そう言って髪の毛から手を離し、舌をペロっと出した。



お茶目な人だなぁ…。




ボーッと優子さんを見ていると、前方から永山シュウの笑い声が聞こえた。



「クススッツ！美優ﾁｬﾝ、固まり過ぎ。人形みたいだ」


iPodを外した永山シュウが表の顔で話しに入ってきた。




「…そんな事無いですよ…」



裏と表を使い分ける永山シュウに合わせる私。



「シュウ君と仕事するなんて３年振りよねぇ…私も歳取ったなぁ…」



遠い目をしながら語る優子さんに永山シュウと二人で笑ってしまった。


歳を取ったと言ってもまだ２３歳。



「笑わないでよー！二人だっていつかは歳取るんだからね！」



ムキになる姿も可愛らしい。


こんな素敵な女優さんに、私もなりたいな…。





この日は共演者達と顔合わせと台詞合わせをして家路に着いた。





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