秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
私まだ一口しか飲んでいませんが……。


「聞いてよ〜!!」


そう言うと空になったビールをテーブルの上に叩き付けた。



「なっ…何?」



「彼氏が浮気してたぁ!!」




あゆみは涙をポロポロ流しながら話し始めた。




「この前…泊まりに行ったら知らない…女…と写ったプリ…クラがベッドの…下から出て…来たぁ〜!!」



「昔の女かもしれないじゃん…」



私がフォローに入ると直ぐに首を横に振る。



「日付1ヶ月前だった…うちら半年前から付き合ってんのにぃ〜」



大粒の涙を流しながら「焼酎ロックでぇ〜」と台所に置いてある焼酎を指さす。


「ロックでぇって…ココ居酒屋じゃないんですけど…」



すっかり泣き上戸になってしまったあゆみの為に腰を上げて台所で寂しく焼酎のロックを作る。




こりゃあ、酔っ払わせて早く寝かせた方が良いかも…。




そう思ってたのに、あゆみってお酒が強いみたいでなかなか酔わない。



「私が酔ってきた…」


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