秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択！？〜

「…なぁに？まだ７時じゃん…煩いなぁ…ん？」


私と知らない女の人との掛け合いに渋々起きたあゆみが目を真っ赤にして玄関にやって来た。



「…酷い顔…」


私が呟くと知らない女の人も頷く。



「はぁ？泣きすぎただけだよ！それよりこの人誰？」

玄関の外にいる女の人を指差す。



「私は803号室の伊藤しずくよ！あんた達、夜中うるさすぎて文句言いに来たのよ！」


改めて怒りの言葉を放つ。


803号室！
初めて見た…。
やっぱり居たんだ。


「スミ「チッ！苦情かよっ」



私が謝ろうとしたら、あゆみが上から被せてきた。


おいっ！
うちらが悪いんじゃんっ。
隣人トラブルとか嫌だよぉぁ！！



目を真ん丸にしている私を余所に二人が玄関先で口論を始める。



「何ですって？こっちは睡眠不足なのよ！」



「はぁ？今から寝れば良いじゃん。どうせ暇なんでしょ！」



あゆみさん、それは本当の事だから言ったらダメだよ…。



私がアタフタしていると、しずくさんがその場に泣き崩れた。



「なっ！なに？」


泣き出したしずくさんに、あゆみが驚いた顔で私を見る。



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