秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「モデルが女優なんて邪道ですよ!」


あゆみが手を握り返す。


そこっ!
何、結束固めてんの!?


「それって私の事か…」


「そうよねっ!邪道よ。私なんて5年間オーディション受け続けてるのに…エキストラばっかよ?私の苦しみわかる?」



「分かります!テレビ、出たいですよねぇ」



…それは、モデルの仕事しかしないって決めたからじゃ……。


皆、私を抜け者にする気だわ。



「あー、あなた私と気が合うかも!また話し聞かせて?」



「はい!彼氏と別れるんで暇になるからいつでも大丈夫です」


あゆみはVサインをしながらしずくさんに笑顔で答えた。



「えっ!別れるの?私もなのよ…。本当、気が合うわ」



更に絆を深くした二人は私の存在なんか忘れて盛り上がっていた。




「はっ!メイクしたまんま寝てた」



顔に違和感を感じ、肌を触るとカサカサしている。



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