秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「もう、あんたなんか知らない!」
「ちょっと待てよ!」
「何よ!」
私は永山シュウを睨み付ける。
「カット!休憩入りま〜す」
「はぁ〜、やっとご飯にありつける…」
「何?最近食べてないのか?」
真島さんがお弁当を私に渡す。
「ありがとうございます。雑誌の撮影と連動なんで…つい…」
私はお弁当を受け取り、苦手な真島さんと話しながら歩いていると、突然目眩が起こり廊下の壁にしがみつく。
「大丈夫かい?」
私を支えようと真島さんが背中に手を当てる。
「美優…チャン?」
後ろから声を掛けてきた永山シュウが小走りで私の所にやって来た。
「…あっ、ちょっと立ちくらみが…」
「最近ろくに食べてないらしいんだよ」
真島さんが心配する永山シュウに話す。
共演者に心配かけちゃダメだ!
そう思い、壁から体を離した。
「大丈夫です!お弁当食べたら治り…………」
私は最後まで言い終わらない内に、意識がプツリと切れた。
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