秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択！？〜

「嘘…」


「嘘じゃねぇよ…」


目の前にいる人が私の言葉を否定する。



「……………」


「黙るなよ…」


いやいや…ありえない。
これもまた夢なんじゃ…。




光城が、私の目の前にいるなんて…。





「…何してんの？」


「夢かと思って…」


繋がれていない方の右手で頬を思いっきり抓る私を呆れ顔で見る光城。



「あそ。で？痛かった？」


「…かなり」



「だろうな！」


ガハッツと笑う光城を私は不思議に思いながら見ていた。



だって、何で東京に？

学校は？



聞きたい事が山ほどあるのに光城はナースコールで私が目を覚ました事を告げた。



暫くしてすぐに看護士さんと担当医が私のベッドにやって来た。



「２日も眠ってたんですよ？」



医者の言葉に耳を疑った。


「２日も……」


仕事の事が頭を過ぎる。



「過労なんで、明日には退院出来ますよ」



「明日じゃ困ります！今すぐ……」


声を荒げると、激しい頭痛が襲ってきた。



「…貧血もあるんで今日はもう１日大人しくしといた方が良いですよ」




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