秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜





「……寒い」


JEWELのライブが終わって私が真っ先に来た場所は、光城に別れを告げた公園。

光城が作った歌を聞いたら何だか急に来たくなったんだ。


多分、あの歌詞は私達の事を歌ってたんだよね?


私が光城にココで、本当は誰よりも愛してるのに嘘をついて、嫌いって言って。
バレないように涙堪えて。
全て見抜かれていたんだけど。







ベンチに座ってマフラーを首に巻き直す。


「ハァ〜」

両手に息を吐き暖める。


その手に白くて冷たい物が乗り、直ぐ溶けた。


「雪…どうりで寒い訳だ」

空を見上げると、粉雪が舞い降りてきた。


「それそろ帰ろうかな」


ベンチから立ち上がり、進行方向を帰ると光城が立っていた。






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