秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「やっぱり此処に居たんだ」



「…うん。ライブ見たよ!お疲れ様。」


光城は私の目の前に立つ。


「知ってる。見えたから」


「マジ!見えた?どんだけ視力良いの…」



1階席で結構後ろの方だったんだけど…。



「まぁね…美優、綺麗になったな」



「……まっ、まぁね!」


照れ臭くてそっぽを向いた。



「美優、俺達5年前より成長したよな!お互い大人になったし…」



ライブ後のせいか頭がツンツンに立っている。



「…うん」


「変わってないのは、5年前の気持ちだよな?」


「ん?うん」


光城の言っている意味がイマイチ分からなくて惚けた声が出た。



「俺と結婚して一生幸せに暮らすか、一人で一生独身で寂しく暮らすかどっちが良い?」



はぁ?

一生独身って…。


んっ?
待って…今、結婚って言った?



「えっ…もう一回言って?」



私の言葉に溜息を付き、口を開いた。



「だーかーらー。俺と結婚するか、一生一人で…うわっ!」




光城の口から改めて結婚という言葉を聞いた瞬間嬉しくなって飛び付いた。



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