秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「はぁ…」


「どうしたの?ため息ついたらシワが増えるらしいよ」


美恵子が私の顔を見ながら言う。



「違うよ。幸せが逃げるんだよ」



こっ…この声は…光城!



「今日学校来んの早くない?いつも遅刻ギリギリじゃん」


美恵子は私の後に立っている光城を見上げて言った。

「たまにはな!美優おはよ…」



「……」


「美優…俺の事嫌い?」


「えっ?なっ…何言ってんの?馬鹿だなぁ!アハハハッ」


「何々?二人ってそんな関係になったわけ?」



春君から聞いてるくせに…。わざとらしい…。



「まぁな」


「やったじゃん!」


"やった"じゃないんだよ!だって私まだ光城の事好きじゃないのに…。

でも恋人同士だからキスとかしなきゃいけないんだよね?

ソレ以上の事も…。

考えるだけで憂鬱になる。




「そういえば正司来ないね」


「ホントだぁ…」


美恵子が言ってから私も気付く。



「…まぁ気にすんなよ!」


…絶対何かあったんだ!
あんなにしつこく毎日私に会いにきてたのに来ないなんておかしい!!!







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