秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「…行っちゃった…お礼言って無いのに…」


私は閉まった扉を見つめた。



「それより…お前なんで正司と二人きりだったんだよ?」



「えっ?…たまたま廊下で会って話し聞いて貰ってたんだよね…」


「へぇ…まぁ良いや。これからは俺以外の男と二人きりになるなよ!正司もダメ」



これは嫉妬ですか?

可愛い!!!



「なっ…何だよ!その目はっ」


私がニヤニヤしていると光城がシラけた目をしながら言った。



「別にぃ!あっそんな事より私落ち込んでたんだっ!!」



忘れてた!カメラの前で笑えなくなったんだ…。



でも今ならきっと最高な笑顔が出来る気がする…。

光城のおかげな!


「そんな事ってどんな事だよ?」



光城が私のホッペを抓る。


「いひゃい…」


ホントは全然痛く無いけど…。



光城は頬から手を離し今度は私の髪を掻き上げ顔を近づける。



光城を好きになってからする初めてのキスー――。



甘い時間の中で本令が鳴るのが聞こえてきた。



「…んっ…授業…っ」

「喋んな」



…授業がぁ!!!







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