秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「…なに?」

どうしたの?

「俺、ヤバイ…すげぇ緊張してる…お前なんで普通でいられんの?」

苦笑いを浮かべながら、更に強く手を胸に押しつける。

ドクドクドク…。

シャツ越しに、光城の心臓の音が私のてのひらを通して確かに感じる。

私だけじゃない、光城も私にドキドキしてるの?

そう思ったら、光城のことがとても愛おしく感じた。

「光城…好き」


伝えたい、精一杯の気持ち。


大好きだから。

「…うん、知ってる」

ずっと…。


「光城は…?」

「俺も好き」

「エヘヘッ」

「…聞いといて照れるなよ」

「だってぇ……んっ」

私の言葉を遮るように、光城の唇で私の唇が塞がれた。

直ぐに、少し離れて私の目を真っすぐに捕らえる。

「…もう喋んな…」

その言葉がきっかけになったのか、たくさんのキスが降ってきた。


好きな人と結ばれることは、決して簡単なことじゃない。

お互いが想い合っているからこそ出来る、最高の愛情表現なんだろう。



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