こっち向いて・・・?
―保健室―


「夜美・・・」

「・・ん・・・・・・?」

「大丈夫・・・・・?」

「う・・うんッ・・・・・。」

「よかった。」

「それよりもう、行っていいよ?」

「いやっ!夜美の横に居るよ!」

「・・・・授業サボりたいだけでしょ・・・?」

「ギク!バレタ?」

「バレバレ。」

よね・・・・・

私が心配。

な・・わけないよね。

「でも、お前も心配だしな!」

そう言うと心は、ニコッと微笑んで夜美の頭をなでた。

「触らないで。」

そっけないふりをする。

本当は、心底嬉しくてたまらない。
< 9 / 16 >

この作品をシェア

pagetop