*I×You*
アイツsaid



俺の名前はアイツじゃない。佐柿タクミだ。



タクミsaid


いつものように昼寝してたんだ。屋上で。



そしたら、足音が聞こえてきた。



「誰だよ…こんなときに…」



自分の時間を取られるのは好きじゃない。



どうしようか考えてたら、いきなり開いたから静かにする事にした。



いきなり入ってきたソイツには見覚えがない。



まぁ、あってもなくても早く出ていけ。



声を掛けようとした時…ソイツは歌い出した。



最初はイライラしてた。



でも、すげぇ安心してくる。俺この声知ってる。



確か……“ツグム”…。ツグムに似てる。



ソイツは歌い終わったのか、振り返った。



そして、一人でアタフタしていたから声を掛けてしまった。






< 10 / 14 >

この作品をシェア

pagetop