ただ恋愛を、間違えただけ。
5。
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《羽柴楓side》
…次の日の朝、
とくになにも変わらず登校する。
いつも通り、教室のドアを開けて…、
「うわ」
『またかよ、羽柴』
香月と恭に遭遇する。
……チラッと恭の顔を見るが、あまり変わってない。
昨日、あんなことしたからといって
変わりはない。
けど、あたしと未月が教室に入った瞬間
若干、いつもより視線を感じた。
いつも通り、じゃない気がした。
「ねぇ…、なんか注目されてる?」
未月にボソッと言ってみると未月はキョトンとして、
『え、だって………っ』
と、少し悲しそうな顔をした。