ただ恋愛を、間違えただけ。
8。
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《香月拓真side》
--昨日の話。
『ねぇ、待って!!拓真!!』
「おい、湯川春菜。
俺はお前と付き合った覚えなんてないんだけど。
なんでこんなに噂が広まってんだよ」
『私が告白しても、
聞いてくれないからじゃない!
好きな人いるとかいないとかも、教えてくれないから!』
「じゃあ、言うよ。
俺には好きな人がいる。
だからお前とは付き合えない」
『ねぇ、それって誰なの?
拓真のこと、全然わからないんだけど!』
「俺のことよく分からないで、
よく好きになれたな。
つーか、拓真って呼ぶなよ」
『じゃぁ、好きな子だけ教えてよ!』