【短】キャラメル
そのとき目を疑ってしまった。





慎!?!?!?



早く、早く離して・・・・



ドンドンと胸を叩くけど離してくれなかった。



たまに隙間が出来ると。


「おっ、が・・・わっ。く・・・ん」


って言うけど。



コレの繰り返しで。


1分経過・・・


やり過ぎだろ!?


そう思ってたら。


「っ・・・!!」


やっと離してくれた。



「椎名、俺・・・」


小河くんの言葉を遮った。

「ごめん。もう帰って・・・」


アタシは小河くんの胸を手で押した。


そして玄関のドアを閉めた。




「ッ・・・・グスッ・・・グス・・・」


アタシは堪えきれなかった涙を流す。




その時だったよ。


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