『土方大明神』


埃で汚れた床がくもる視界にまず映りこみそして………何者かの腕に抱えられた状態のまま視界の先が暗闇で光る刀身らしきモノを捉えた。


「「―――何が!!コテツハチニウエテイルだよ!!

勝手に化け物に成り下がった奴に大事な虎徹を譲れるか!!!」



女の子を片手で受け止めながらひとふり刀を振り払い今度は2階から襲いかかる奇声に向かって一点の曇りもなくなぎはらった。


「「「ギャアアアアア―――――!!!」」


奇声をあげて得体の知れないモノはいきなり屋根をぶち破り逃げてゆく。




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