『土方大明神』
見下ろす男に向かって震える声を絞り出し名前を名乗り生きている事を感じていた。
「そうか……!!
とにかく髪を整えろ。
いいか…!!
“虎徹”と口にする奴には近づくな!」
男はそれだけ言い残し2階を登った先に無残にも切り残された髪がハラハラと散らばり上から降ってきた。
「―――あの‥!!!
また会える???」
男の背中に向かって珠希は声をあげた‥!!
「さあな??
虎徹と関わる以上また会うかもな!!」
振り向かずその男は得体の知れぬモノがぶち抜いた屋根を飛び越えた。
「コテツ‥‥と関わる限りまた会うことになる。」