『土方大明神』
――それは草木も眠る丑三つ時だった…。
いつもより帰りの遅くなったA氏は車に乗りながらある山道のバス停で女性を見つける。
(こんな誰もいない山道のバス停に……?)
不思議に思ったA氏は車を停車してその女性に尋ねた。
「あのもうこの時間にバスはないと思いますよ!!」
するとその女子はいきなり振り返り顔を覆うようなマスクをしていたのをいきなり下げて………。
「わ~た~し~キ~レ~イ!!!」
「「「きゃああああ――――!!!」」」
一斉に女子の声の中に一際デカイ声で…
「「無理無理無理丸無理!!!!」」」