『土方大明神』
(((――お…重い……。)))
倒れ込んできた無気味な物体はヒクヒクと体を痙攣させた身体が固く重くなっていく‥‥‥。
浅葱誠は何が起こったか分からずとにかく体にのしかかる物体を押しのけた先に月が輝くそして‥‥その先に―――。
ひとふり刀を振り払い鞘におさめるその姿が目に飛び込んできた。
「「「だ‥‥大明神‥‥様‥‥??」」」
握りしめた先程の札を再度見て呟く声に鋭い瞳をギラリ‥と光らせた。
「――はあ‥‥??
お前は馬鹿か??
俺は‥土方だ‥‥!!」