『土方大明神』


なぜ睨まれてるかわからないけど命が助かった事は確かだと浅葱誠は込み上げる思いを胸に再度‥破れてクシャクシャの和紙を見る。



そのまま彼を置き去りにして立ち去る土方と名乗るその人の姿に慌てて立ち上がり後を追いかける。

「「「ま……ま……待ってよ!!!


土方大明神様――!!!」」



ヒクヒクと痙攣をあげる無気味な物体を置き足早に立ち去るその姿を追いかけるその鬱蒼とした場所を月は明るく照らした。
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