『土方大明神』


ヒュウウ~と風が不気味な音を立てるだけでもバタバタと木造で作ってある倉庫のせいか壁の板がなった。



その光景にブルッ…と身震いをして倉庫の入り口へと進む。



「コテツ………。
コテツ………。」


ヒュウヒュウと唸る風の中に混ざりどこからか低い声が混ざって聞こえた。



「誰か…いるの…?」


その声を聞き取り女の子は暗闇の中へと声をかけた。



あたりは湿気を帯びた異様な暑さの空気のなかに女の子の持つ懐中電灯の明かりが古い建物を照らした。
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