『土方大明神』
「「「い ……いやあ…!!!!
ちょっ………!!!
だ…だ…だれかー!!!」」」
懐中電灯がするりと床に落ちたまま暗闇から何物かが髪を引き寄せる。
恐怖でとにかくもがくように抵抗しようとするものの髪を手繰る力が強すぎて宙に吊られる。
足が床から離れ身をよじればよじる程髪を手繰る寄せられやがて荒々しく生々しい臭気を帯びる息が髪から伝わる。
恐怖と…絶望が目の前を覆う。
必死で身体をよじれさせ抵抗するもズルズルッ……と2階へと引き寄せられて宙吊りされた背後から……………。
「「 ――コヨイノコテツハチニウエテイル…………。」」