『土方大明神』



「あの人が自分の身を犠牲にまでしてやった事を今さら復讐するわけない………というかそんなことはやらないし俺がさせない。」


月明かりに凛とし大明神の顔が照らされ近藤珠希は安堵の笑みをこぼし頷いた。



「しかし…………てめえはなんの役にもたちゃしねよな!!」


身をおこし対面する大明神は化け物を肩にヒョイと軽々しく担いだ。


「「ついてこい!!」」

すみません…と詫びつつ浅葱誠と近藤珠希の二人にむけられた意味深な言葉に戸惑いながら先をサクサク進むあとに続いた。

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