クールなキミとの恋模様


力強く握られた腕だけが、平然を装おうとするあたしの唯一の頼みの綱で。


張り裂けそうになる胸をどうにか抑えることが出来た。



「えへへ、久しぶりだね」



真央以上に小柄な美雨が、あたしの顔を下から掬い上げるように見て来る。



チワワみたいにクリクリした瞳、ほんのり色付くピンク色の頬。



なにも塗っていないハズなのに、ツルンとした可愛らしくて小さな唇。



相変わらず可愛い美雨。


守ってあげたくなるような


放っておけないような女の子。


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