クールなキミとの恋模様
ホントの涙
なんでそう思ったのかはわからない。
きっと、公園っていう開放感溢れる場所だったからなんだって思うことにする。
「ホントはさ」
心から溢れる本音を止めることが出来なかった。
誰かに聞いて欲しかった。
全部を吐き出して楽になりたかった。
いい加減、解放されたかった。
「自分自身にコンプレックスだらけなんだよね……あたし」
ハハッと、そこでまた乾いた笑い声が響いた。
情けない声。
ホント、自分でも嫌になるくらい。
「今はこんな派手な格好をしてるけど、中学の時はそうじゃなくて普通だったんだよね」
優等生ってほどじゃないけど、至って平凡な女子だった。