クールなキミとの恋模様
「そうだよぉ!いっぱい絶叫マシンに乗ろうねぇ」
「もちろんだよっ!」
遊園地と言えば絶叫マシンでしょ!
なんたって、この仲良しメンバーで行けるのは本当に嬉しくて。
修学旅行のことを考えるとテンションが上がる。
「あ、桐谷君だぁ。おはよう」
ドキン
ダルそうに歩いて教室に入って来た爽に、キュートな笑顔を向ける真央。
朝だからなのかテンションが低くて、眠たそうにトロンとした目でこっちを見る。
「はよ」
小さくそう言った爽と目が合った。
ははっ、寝ぐせ付いてるし。
「ちょっと来い」
「えっ!?」
それだけ言うと、爽はカバンも置かずにスタスタと歩いて教室から出て行った。
「え?今のって、あたしに言った?」
いきなりのことに首を傾げながら呟く。