クールなキミとの恋模様


爽はやっぱりしんちゃんが嫌いなのか、明らかにムッとした空気を醸し出した。



はは、やっぱり放ってんじゃん。


近寄るなオーラ。



思わず苦笑する。



「これからデート?帰るだけなら一緒に帰ろ……っ」



「デートだから邪魔すんな」



しんちゃんの言葉を遮って、爽が低い声を出した。



「えっ!?ちょ……!」



そして手をギュッと握られて、改札とは違う駅ビルの中へと引っ張られる。



キツくギュッと握られているのと、歩くスピードが速すぎて小走りで付いて行く。



「ちょ、ちょっと!」



て、手が……!


繋がれてるんスけど!


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