クールなキミとの恋模様
「わ、ぷっ」
突然ピタッと足を止めた爽の背中にぶつかった。
「わり、考えてねぇ」
ぶつかったところを手でさする。
爽はあたしの顔を思いつめたように見ていた。
その視線に思わず胸が高鳴る。
「えっ!?じゃ、じゃあなんでここに……?」
ただ、しんちゃんから逃げて来ただけ?
わからなくて首を傾げる。
「あいつにムカついて、気付いたら勝手に……悪い、変なことして」
爽は自分で自分の行動を信じられないとでもいうように、髪の毛をわしゃわしゃ掻き乱していた。