クールなキミとの恋模様


次の日。


学校に行くと、探していたハズの教科書が机に入っていた。


昨日、あれだけ探しても見つからなかったのに。


何気なく手に取って中を開いてみた。



え……!?



「おっはよーん!」



真央の元気な声が背後から聞こえて、ビックリして教科書を勢い良く閉じた。



「あ……お、おはよう」



心臓がバクバクする。


今の、見られてないよね?



「どうしたのぉ?そんなに目を見開いちゃってぇ」



からかうように笑う真央を見て、ホッと息をつく。



どうやら見られていなかったみたい。


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