クールなキミとの恋模様
その顔は心なしかほんのり赤くて。
ミルクティー色の髪の毛をわしゃわしゃと掻き乱している。
そんな爽に首を傾げた。
「ま、まぁ、別になんもなくても連絡してくれていいけど」
そんなことを恥ずかしそうに言う爽を見ていたら、なんだかこっちまで恥ずかしくなっちゃって。
「ありがと」
小さく笑いながら、くぐもった声で返事をした。
ドキドキしているのがバレないように、すぐ前を向いて授業の準備を始める。
な、なんでこんなにドキドキしてんのよ……!
ありえないし。