クールなキミとの恋模様
まつ毛長っ。
横顔だけでも十分に魅力を感じる爽の寝顔。
周りの女子も、そんな爽の寝顔を見て胸をときめかせているのが見て取れた。
そうだよね。
いつもは机に突っ伏して寝てるから、こんな時しかマジマジと顔を見れないもんね。
通路を挟んで爽の隣に座っている女子は、爽の寝顔を見て頬を真っ赤にさせている。
罪だよね、寝顔だけでそんなに惑わせるなんて。
あたしもその内の1人だなんて、そんなことは絶対に認めたくない。
「なにをジロジロ見てんのかなー?」
思わず見惚れていると、脇腹を肘で軽く突つかれた。