クールなキミとの恋模様


「べべ、べっつに〜?なにも見てないし!」



ニヤニヤしながら見て来る奈子に、顔を真っ赤にしながら強がって見せる。



うわ、こんなじゃバレバレだよ。


は、恥ずかしい……。



「怪しい〜!小夏、素直に認めなさい。桐谷に見惚れてたって」



「やや、やめてよ!そんなんじゃないってば!」



からかわれて恥ずかしいのと、図星を突かれたのとで顔に熱が帯びて行く。



「あんた、ウソが下手ね」



うっ。



顔をパタパタ手で仰いでいると、奈子に耳打ちされて動きが止まった。


< 215 / 383 >

この作品をシェア

pagetop