クールなキミとの恋模様


爽と同じようなことを言わないでよね。


それにしてもあたしって、そんなにウソが下手なのね。



自分でわからなくもない。


明らかに挙動不審だもんね。



言い当てられたのが悔しくて、じとっと奈子の顔を見た。



「なによ、その目は〜!図星なら最初から素直に認めなよね」



「そうだよぉ、小夏〜。桐谷君に見惚れる気持ちは真央にもわかるしぃ」



「ちょ、声が大きいから」



聞こえたんじゃないかとヒヤッとしたけど、爽は相変わらず肘を付いて寝ていた。


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