クールなキミとの恋模様


重い体にムチを打って、ベッドから起き上がる。



ドアまで行って、なんとか鍵を開けた。



ガチャ



勢い良く開かれたドアの向こうにいた人物に、あたしは目を見開いたまま固まってしまった。



な、なんで……?


どうして?


爽が、ここに?



「ゆ、夢……?」



目をこすってみたけど、確かに目の前に爽がいる。



「な、なんで?」



「金髪女から、小夏が体調崩したって聞いて」



「えっ……!?奈子から?」



「大丈夫か?」



「う、うん。あ、入る?」



体が重いから横になりたいんだけど。


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