クールなキミとの恋模様
奈子はそのまま続けた。
「色んなモノを取っ払って、頭の中を空っぽにして考えてみるのもいいかもね。そういう時に答えって見えて来たりするから」
「空っぽに……?」
ズズッと鼻をすすりながら奈子の顔を見る。
「そう、そうすれば本質が見えて来るよ。これからどうすればいいのかってこともね」
「な、奈子、若年寄りみたい……」
ホントに高校生かと疑うくらい、大人びたことを言ってくれる。
「失礼な!ただの受け売りよ」
「うー、ありがとっ」
起き上がってガバッと抱き付いた。