クールなキミとの恋模様


わわ、あたし、爽の胸に……!


がっしりした腕が肌に当たって、しかもそれが半袖だから余計にドキドキする。


す、素肌同士だし。



目の前に迫る男らしい喉仏。


女子のモノとは違う厚い胸板。



爽の全部に全神経が集中して、全身が火照ったように熱くなった。



「ったく、ドジだな。しっかり前見て歩けよ」



「……う、うん」



そんな意地悪な言葉にさえも、今の状況では意識しすぎておかしくなりそう。



どうしよう、ホント。


ドキドキ、聞こえてないよね……?


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